紀州犬の子供譲ります (紀州犬 子犬 写真館) 日本犬保存会会員 横田俊英 |
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藤井聡さんの『シツケの仕方で犬がどんどん賢くなる』(青春出版社、1200円)は名著 犬の性質のことは藤井聡さんの『シツケの仕方で犬がどんどん賢くなる』(青春出版社、1200円。書店に置いていなければ取り寄せてお読みください)をお読みいただくことが一番です。この人の本はいくつも出ておりますから副読本として読んでいただいたら良いでしょう。他の人の著書は私の経験では余り役に立ちません藤井聡さんの図書一本で犬の性質を理解し、シツケの要領を学ぶことが、犬を理解する一番の早道です。 (3)子犬と大いに遊んでやってください お家にやってきた子犬とはできるだけ遊んでやってください。陽性で元気な子犬は飼い主をみると飛んでやってきます。駆けてきた子犬とは大いに遊んでやってください。喉の下をなで、頬をなで、お腹や背中を摺り摺りして遊んでやってください。 (4)犬は序列をつくって生活することで安心感を得るのです よしよしと飼い主が声をだして、いい子になれいい子になれとおしゃべりをして遊んでやるのです。遊ぶなかでそっと口吻をつかんで少し自由を拘束し、遊びの隙をみて子犬を裏返してお腹とその下の部位を摺り摺りしてやります。口吻をホールド(つかまえて自由を拘束する)する、お腹をさするという行為は、子犬に大して飼い主の優位性を知らせる決定的な技法です。犬は序列をつくって生活することで安心感を得るのです。一家のご主人が一番上位で、奥さんがその次、そしてお子さんがそれにつづき、犬はどんなことがあっても最下位の序列に置かれなければなりません。このことを教え込むことが犬を躾けることの基本です。 (5)遊びのなかで上限関係を教えるのです 飼い主が無邪気に遊んでやっていると思わせて、その遊びのなかで上限関係を教えるのです。子犬には何が何だか分からないというような状態で遊びに夢中になっているそのさなかに教えてやるのです。主従関係のシツケは子犬が成長して大きな犬になっても形を変えて教え込むようにします。 (6)日本犬には芸は仕込まない 紀州犬や柴犬などの日本犬には芸は仕込まないというのが愛好家の間の決まり事です。食事の前の「待て」はいいとしても、お手やらチンチンなどはさせないものです。お手をしてもチンチンをしても、主従関係ができていない飼い犬は大事なときに主人のいうことを聞きません。言わなくても主人の気持ちが分かっていて主人の気持ちに従って行動できる飼い犬になることを目指します。 (7)甘噛みするような状態が出現しないようにすることが大事 子犬を飼うと決まって甘噛みのことが気にかかるようになります。子犬は口が一番のコミュニケーションの道具になりますから、ことあるごとに飼い主の手を噛みます。そのようなときに飼い主は子犬の行動を予測して手を噛ませないように引っ込めてしまいます。手を噛みにきたら身体を触ったり、喉元を愛撫したり、いろいろをかわしてやります。子犬の思うままに飼い主の手を甘噛みするような状態が出現しないようにすることが大事です。可愛い可愛い私のベイビーということで、飼い主は子犬にどうしても甘くなります。その結果が子犬を好き勝手にさせて、飼い主の手を甘噛みする行為を許してしまって、その甘噛みが気にかかって飼い主が軽いノイローゼになります。 (8)子犬の問題ではなく飼い主の問題なのです。 どんな場合でも子犬が悪いのではなく、飼い主が犬の性質を知らなかったり、シツケの方法を知らないということから発生するのが「子犬の問題」なのです。実際にはそれは子犬の問題ではなく、飼い主が無知であることから発生する問題なのです。 (9)狼の性質は犬の性質です 子犬を飼い始めて軽いハイになったり、軽いノイローゼになる人が少なからずおります。いやほとんどの飼い主がハイになったりノイローゼになっていると言っていいでしょう。その多くは飼い主の知識の不足がもたらすものであり、また飼い犬を人に見立ててしまうことが間違いの元です。犬は狼の子孫であることが学会の定説になっております。狼の性質は犬の性質です。このことを肝に銘じて子犬と付き合い、子犬を育てることです。子犬が育つと犬になります。人は勝手に成犬などといいますが、成犬の意味は多様です。 (10)精神疾患にある人が犬を飼ったり飼おうとするときに問題が発生する 私がお付き合いする上で一番困るのは、子犬を飼い始めてハイになったり、軽い鬱になったり、軽い神経疾患に陥る人のことではなりません。子犬を飼うとみながそうなりますからそれは普通のことです。問題は始めからかなりの精神疾患にある人が犬を飼ったり飼おうとするときのことです。これはどうにもなりません。そのような状態に早く気づいて子犬を渡すことを止めなければなりません。 2、子犬と食事 簡単に述べれば子犬の食事の量は食べても子犬が下痢しない程度、あるいは軟便にならない程度ということです。子犬の体重にあわせてある量を指定するとその量を体重の増加後と与えつづけている人がいることです。 また1日に食事を与える回数は、飼い主ができる範囲でということです。 1日に4回に分けて与えるのが絶対条件であるなどと表現している図書がありますが、そのようなことであるならば勤め人は子犬を飼えないことになります。1日に2回は与えることができますから、1日に必要な分量を2回に分けるようにします。1日4回与えるのは子犬とのコミュニケーションの機会を多くとるいうこととして考えたらいいでしょう。量を多く与えると子犬は1日に4回の食事をすることを拒みます。 3、子犬はケージや檻に入れて飼う 犬の自由は主人に従って生き行動することです。犬の祖先は狼であることは学会の定説です。狼が一番安心できるのは小さな巣穴で過ごすときです。犬も同じだと思ってください。檻やケージに入っているときに犬は一番安心なのです。このことは藤井聡さんが『シツケの仕方で犬がどんどん賢くなる』(青春出版社、1200円)ほかの図書で繰り返し述べていることです。居間で犬を飼う場合にも基本は檻の代わりのケージの中です。子犬はケージのほかにサークルを用意して、そこで排泄をさせるとよいでしょう。とにかく藤井聡さんが『シツケの仕方で犬がどんどん賢くなる』(青春出版社、1200円)を読んでください。この本に書かれている原則から離れるとどのような犬種であろうと犬はしつかりませんし、犬に攻撃をかけたり人を怪我させることにつながります。 4、踏んづけて子犬を殺してはならない 子犬を飼うときに一番大事なことは怪我をさせないこと、踏んづけて殺してしまわないことです。排便の処理のためにテーブルに載せていたら墜落して足を折ったということがありました。また庭につないでいたら家族が運転する自動車につぶされて死んじゃったということがありました。感染症予防のことは子犬を健康診断に連れて行くと感染症予防ワクチンの接種のことなど投薬のことは動物病院のお医者さんや看護婦さんが執拗に話してきます。その関係のことは狂犬病予防のワクチン接種などを含めてしっかり対応するとしても、一番大事なことは誤って飼い犬を殺したり怪我させないことです。あっちにいたはずの子犬がチョロチョロとこっちに走ってきて、飼い主が降ろした足の下にいたとかお尻の下にいたとか、いうことを経験するはずです。どうか子犬を怪我させないようにしてください。そして犬の性質を知って、問題ある飼い主にならないようにしてください。子犬は飼い主次第でどドのようにでも変化し、良い犬にも悪い犬にも問題犬にもなります。 |
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○紀州犬の子犬、有色・ごま毛、オス、(その1)。 ○紀州犬の子犬、有色・ごま毛、メス、(その1)。 |
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● | 「紀州犬のオスは世界一の犬だ」武士道を精神世界にもっている紀州犬のオス犬が一番です(執筆 横田俊英) |
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