日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版) 2017年9月22日号
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日本計量新報週報デジタル版フ目次
1、私の履歴書 鍋島綾雄(4)あこがれの陸軍幼年学校へ
1、週報デジタル版 面白話と真面目な話などエッセー。
new、カッコーが八島湿原で啼けば夏です 旅行家 甲斐鐵太郎
new、6月25日、日曜日の高山を訪れる。古い町並みと朝市を見物する。旅行家 甲斐鐵太郎
a、郡上八幡の6月24日は夏だった 宿の白い暖簾が気持ちいい 旅行家 甲斐鐵太郎
b、黒須茂のエッセー 「人間万事塞翁が馬」
1、今週の話題と重要ニュースなど。
a、長野計器が双葉測器製作所を子会社化
b、メジャーテックツルミが計量展示会・講習会を開催した6月22日、川崎市産業振興会館(神奈川県)で
c、日本電気計測器工業会 定時総会
d、滋賀県計量協会の第6回定時総会は関連議事を原案どおり可決・承認、平成2017年6月23日(金)。
1、計量計測データバンク フェイスブックニュース(ニュースを週ごとに10本ほど掲載しております)
1、計量計測データバンク ツイートニュース(ニュースを週ごとに10本ほど掲載しております)
1、今週の日本計量新報全紙面 webサイトに掲載されている新聞のデジタル版です。全紙面を更新 (6月25日号(3154)を掲載)
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「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)
私の履歴書 「陸軍航空士官学校で終戦を迎えハカリ屋になった男の記録」 鍋島綾雄(13) 新天地・仙台へ 目次 |
目次 私の履歴書 「陸軍航空士官学校で終戦を迎えハカリ屋になった男の記録」 鍋島綾雄(13) 新天地・仙台へ 目次 毎月の出張先、仙台に日東度量衡という会社があった。この会社は1923(大正12)年に知事の肝いりで県内各地の販売免許事業者200人近くが出資して当時としては珍しく株式会社として発足し、初代社長に宮城県度量衡検定所長の鈴木重雄氏が就任している。 しかし日東度量衡はその由緒ある生い立ちにもかかわらず業績は伸びず低迷の時代が長く続いた。その原因は社内に残っている古い資料から類推できるが、その一つは設立後基礎の固まらないうちに昭和初期の大不況に直面した不幸である。もう一つの原因は業績不振による役員間の意見の不一致で、良く言えば近代的な株式組織だが裏を返せばオーナー不在の寄り合い所帯の中で、役員間の勢力争いが激しく社長は目まぐるしく変わっている。 1945(昭和20)年7月の戦災で会社の建物は殆ど焼けてしまった。東京の永井さんというハカリの材料屋さんが戦前に日東度量衡の過半数の株を買い集めてオーナー社長になっていたが、その永井さんは東京の自宅も工場も戦災に遭い、全財産を失ってしまった。 戦後、永井社長には日東度量衡を復興する気力も無く資力もなかった。月に一度仙台に小遣い程度の報酬を貰いに来る社長では話にならない。 伊藤さんという80才近い常務さんが留守を預かって5~6人の従業員で細々とハカリの修理をして食いつないでいたが、伊藤さんも脳溢血で倒れて半身不随の体で会社を立て直すのは体力的にも無理だった。1957(昭和32)年に永井さんが亡くなったが、勿論遺族の方は仙台に来る気はなかった。日東の将来を案じていた伊藤さんは、私が「東北の都である仙台で、はかりやとして他県に負けているのはおかしい」と熱心に積極経営を説くものだから「そんなに言うなら鍋島さん、あなたが来てやったら」というような話になっていった。瓢箪から駒の例えがあるが正直びっくりしたというか戸惑った。夢にも考えなかったことだが、誘われてみると私自身の気持ちの中にこの申し出に魅力を感ずる伏線があった。「鶏口となるとも牛後となるなかれ」と教えられて育ったこともあるが、私は「一将功成りて万骨枯る」というような経営ではなくもっと他に理想的な経営があるはずだという永年の思いが頭を離れず、それを実現してみたいという思いがあった。 旅先で仙台行きを決心した私はすぐ手紙で家内に気持ちを伝えた。 有難かったのは家内が未知の不安を乗り越えて仙台行きに積極的に賛成してくれたことだった。今考えてみると生まれ故郷を離れて見知らぬ異郷へ引っ越すことをよく決心してくれたと感謝している。私は父親に無理を言って田圃を担保に農協から金を借りて貰い、更にポン友からも借金し東京の永井さんの遺族から株を譲って貰う資金を用意した。マージャンの思い出のところでも書いたように、Mさんの尽力で永井さんの遺族の方から快く株を譲ってもらうことが出来た。 1959(昭和34)年の10月、34才の私は小学校2年生の長男、幼稚園の次男を連れて親子4人で故郷高松を後にして1200キロの山川を越えて仙台に引越しをした。出発に際してはびっくりするほど大勢の人々が高松桟橋に見送りに来てくれた。電車や汽車と違って、連絡船での100人近い人とテープを交わしての別れは格別感動的なもので、その感激は生涯忘れられない。 お陰で故郷とは縁が切れず80才を超えた今日でも年に1~2回は高松に帰って旧交を温めている。(つづく) |
カッコーが八島湿原で啼けば夏です 旅行家 甲斐鐵太郎
6月26日の八島湿原。沼の形を語る石の説明。沼の形は変わるのに。
(写真をクリックすると文章とほかの写真を開くことができます)
絵に描いたような八島湿原のアヤメ。野にも山にもアヤメは咲く。
カッコーが八島湿原で啼けば夏です 旅行家 甲斐鐵太郎
写真は中村邦光氏
日本の科学史 明治初期の日本における「熱運動説」の受容過程 中村邦光(日本大学名誉教授)
1871(明治4)年以前に日本で出版された書物で「熱運動説」に触れる記述を載せているものがないか探してみましたが、見つけることはできませんでした。ただし、写本では1冊だけ、緒方洪庵の『物理約説』(1834年頃)に「熱運動説」への言及があり注目されました。しかし、必ずしも「熱運動説」を支持しているわけではなく、「熱物質説」と「熱運動説」の両方を紹介して混乱しています。そしてこの本以外に、その後幕末から1871(明治4)年にかけて出版されたほとんどの書物では「熱物質説(熱素説)」を支持しています。そして、日本で最初に「熱運動説」を支持したのは1872(明治5)年以降のことであり、それまでとは不連続に、模倣的・急速に「熱運動説」を支持するようになりました。すなわち、片山淳吉の『物理階梯』(1872〔明治5〕年)を最後(例外)に、ほとんどの物理書で「熱物質説」をすてて「熱運動説」を採用するようになったのであります。後藤達三の『(訓蒙)窮理問答』(1872〔明治5〕年)をはじめ、カッケンボスの究理書の翻訳である藤田正方の『理学新論』(1873〔明治6〕)などが、その事例です。(全文は次をクリックしてお読みください。中村邦光)
写真は小宮勤氏
連続的に回転数を測定できるストロボスコープ図形 (小宮勤)(日本計量新報 2015年10月11日号に掲載の再録です)
1965(昭和40)年前後のことであったろうか、ある学会の研究発表会で、上のストロボスコープ図形の代わりに、連続的に回転数を測定できるアナログ図形の発表があったように記憶している。この研究の発表者はロゲルギスト(「物理の散歩道」、「新物理の散歩道」の著者集団)の一人であったK先生の研究室の方だったと思う。発表を聞いた後で、先年お亡くなりになったMさんと「これは面白いですね」と話をしたことを覚えているが、その頃の私は別の測定量の検出に興味の中心があり、その後これを話題にする機会はなかった。(以下の文章は右をクリックする読むことができます。連続的に回転数を測定できるストロボスコープ図形)
6月25日、日曜日の高山を訪れる。古い町並みと朝市を見物する。旅行家 甲斐鐵太郎
黒須茂のエッセー 「人間万事塞翁が馬」天下り校長の悪行を地元紙で
あばくことで書くことに快感をもつようになった(くろす・しげる(元国立高等専門学校教授)
「計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令」を閣議決定 |
「計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令」を閣議決定
2017年6月21日(水)公布、施行は10月1日(日)(一部条文は公布の日から)
特定計量器に「自動はかり」を追加、指定検定機関の区分追加、型式承認手数料見直し、特殊容器拡大ほか
6月16日、計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令が閣議決定された。
政令は、2017年6月21日(水)公布される。施行は10月1日(日)から。ただし、一部条文(特殊容器関連など)は公布の日から施行する。
この改正は、2016(平成28)年11月に計量行政審議会で取りまとめられた答申「今後の計量行政の在り方-次なる10年に向けて-」を踏まえて、計量法施行令(平成5年政令第329号)および計量法関係手数料令(平成5年政令第340号)について必要な措置をするもの。
主な改正点は次のとおり。
特定計量器である質量計に「自動はかり」を追加し、検定証印等の有効期間(2年。ただし適正計量管理事業所が使用する自動はかりは6年)、検定の実施機関等(区分の追加)を追加で規定する。
追加される「自動はかり」は、「ホッパースケール」「充塡用自動はかり」「コンベヤスケール」「自動捕捉式はかり」の4器種。
対象となる製造・修理事業者及び使用者に対する影響を考慮し、指定検定機関の整備等を進めるために、特定計量器の使用や製造・修理事業者の届出に関する所要の経過措置、検定の開始時期等を定めている。
発泡酒をはじめとする酒税法の酒類全般について特殊容器の使用ができるよう、適用範囲を拡大し、発泡酒などの酒類が新たに使用可能になった。
産業技術総合研究所が実施する型式承認に関して改正した。
①技術基準に関して、外部機関の試験成績書が添付された場合に手数料を減額する。
②特定計量器ごとに一律であった手数料の額について、試験項目に応じた弾力的な手数料の額に改定した。
その他、1993(平成5)年の計量法施行令制定時における非自動はかり等の定期検査の免除期間特例措置を廃止するなど必要な改正をした。
【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令が閣議決定されました(6月16日)|goo.gl/gVoL11【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉2017年6月16日|計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令|改正のポイント|www.meti.go.jp/press/2017/06/2017..
【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉2017年6月16日|計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令|政令案|www.meti.go.jp/press/2017/06/2017..
【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉2017年6月16日|計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令|理由|www.meti.go.jp/press/2017/06/2017..
【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉2017年6月16日|計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令|要綱|www.meti.go.jp/press/2017/06/2017..
【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉2017年6月16日|計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令|新旧対照条文|www.meti.go.jp/press/2017/06/2017..
【17/06/19】〈経済産業省計量行政室〉2017年6月16日|計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令|参照条文|www.meti.go.jp/press/2017/06/2017..
〈パブリックコメント:意見募集〉結果|2017年06月20日|「計量法施行令及び計量法関係手数料令の一部を改正する政令案」に対する意見募集の結果について|提出意見数12件|意見を踏まえた修正:無 |)goo.gl/mMpuZB (2017年6月20日
1 | はじめに |
2 | 鍋島家のルーツと灯篭売りの思い出 |
3 | 早熟な少年の頃 |
4 | あこがれの陸軍幼年学校へ |
5 | 運命の分かれ目 |
6 | 再出発 |
7 | 分銅とおもりの独占企業 |
8 | 長尾虎太氏の思い出 |
9 | 出張で11年間毎月東京へ |
10 | 東京の秤屋さん |
11 | トラックスケールとの出会い |
12 | マージャンの思い出 |
13 | 新天地・仙台へ |
14 | 未熟な経営者としての成功と失敗 |
15 | トラックスケールを東北地区に拡販 |
16 | 外販との出会い |
17 | 飛込み営業 |
18 | 流通革命とハカリの革命 |
19 | イシダワイド会会長に推薦される |
20 | 宮城県計量協会の理事に |